vs栃木 △0-0
vs山口 △1-1
vs琉球 △1-1
vs徳島 △1-1
vs熊本 △1-1
vs岩手 ●0-1 ←new!!
はい。というわけで6試合勝利から遠ざかっている甲府サポです。
もうね、サポーターとして何をすればいいのかわからない。
以前勝った試合の前に聴いていた曲を、狂ったようにリピート再生するというゲン担ぎもしている。
ボランティア活動をしたり、近所のゴミ拾いをしたりと、なるべく徳も積むようにしている。
試合中はフルタイムで祈っているし、現地では全力で手拍子もしている。
でも勝てない。今日はいわてグルージャ盛岡に0-1で完封負け。
岩手の外国人選手3人はめちゃくちゃ脅威だったし、弓削翼選手のキックも正確で怖かった。
移籍後初出場の蓮川壮大選手は、とにかく速いし強い。
GK松山健太選手のセービングは本当に安定していた。
今日はメンバー外だったけど、甲府ユース出身の加々美登生選手や、岩手でコロナ感染者が出たことによる代替試合の大宮vs岩手戦で決勝ゴールを決め、インタビューで開口一番大宮への謝罪を述べた小松駿太選手もとても良い選手。
もう順位とか疑惑の判定とか関係ない。岩手が強かった。それだけ。
ただ一ヶ月もリーグ戦未勝利はさすがに堪える。
そこで今日の岩手戦終了直後から、悔しさのあまり私が悶絶する様子をここに記すことにした。
岩手サポーターさんは思いっきり笑ってやってください。
試合終了直後
試合終了の笛が鳴った瞬間、こんな顔でDAZNを消した。
何秒かこの状態で固まった後、悔しさやら怒りやら涙やら鼻水やらが一気に溢れ出して収集がつかなくなった。
「な ん で 勝 て な い ん で す か」
人間って怒り心頭に達すると敬語になるんだね……。しばらく敬語で悶絶していた。
一緒に見ていた父は、私の怒りに巻き込まれないうちに無言で一服に行く。
私はなんとか感情と涙と鼻水を抑えて、母と妹がいる居間に行く。
母と妹は察していたらしく「お疲れ様」とだけ言った。
いつもはポジティブな私も、さすがに抑えていた色々なものが溢れ出し、ネガティブマシンガントークを展開。
スイーツを食べる
妹が気を遣ってくれて、冷蔵庫に入っていたメロンのミニパフェを2個持ってきてくれた。私の分と妹自身の分。
こういう時は甘いものに限るよね。え?こんな時間(20時過ぎ)に食べたら太る?怒りでエネルギーを消費するからカロリーゼロだ!
目にも鮮やかな緑色のメロンミニパフェ。妹と母が「そういえばスタバでもメロンフラペチーノがあったよね」なんて話しているうちに、私は
平らげてしまった。
「うまい!うまい!」とか話す余裕もないくらい、夢中で食べた。
食べ終えてから気付いたんだけど、妹はまだ三口くらい食べただけだった。たぶん私、鬼の形相で食べていたと思う。
美味しかったのでオギノに行ったらぜひ買ってください。
お腹もいくらか満たされたし、気持ちもちょっと落ち着いた。
さて、お風呂に入ってさっぱりするか……。
お風呂に入る
湯船に浸かるやいなや、思い出すのは甲府の失点シーンと、喜ぶ岩手サポーターの姿。
ううう、暴れたいくらい悔しい……。今ここで暴れたら湯船のお湯が半分くらいに減りそうだけど。
いつになったら私達甲府サポーターに歓喜が訪れるのか。そんなことを考えると余計に悔しくなってくる。
鬱々とした気持ちを抱えながらも、髪も顔も体も洗うと気持ちがちょっとさっぱりした。
敗戦の垢を落としたから、あとは勝つだけだ。
歯磨きをする
お風呂を出て部屋着に着替え、歯磨きをする。
でもなぜかここでまた悔しくなり、歯を磨く手がいつもより強めに動く。
口をゆすいだら……流血していた。
どうやら歯ぐきから出血していたらしい。あまりの血の量にドン引き。
流血といえば、岩手のCB蓮川選手も頭から流血していたな。頭をぐるぐるテーピングして戦っていたっけ。
流血しながらも岩手の勝利のために必死で戦う蓮川選手と、敗戦の悔しさで歯ぐきから出血する私。
比べたらなんだか自分が情けなくなってきた。そもそも比べるな。
勝手に落ち込み、私はすごすごと自分の部屋に戻る。そして今に至る。
さて、この悔しさをどうするか
こうして書いていて改めて思ったのは、やっぱり私は甲府が大好きだということ。
悔しい気持ちも、甲府が大好きだからこそ。
たとえ勝てなくても、負け続けても、甲府の応援は絶対にやめない。
でも大好きな甲府の、大好きな選手達が頑張っているから、それが報われてほしい気持ちもある。もちろん単純に勝ちたい気持ちもある。
サポーターは限りなく無力な存在だ。どれほど応援をしても祈っても、チームが勝つ保証はない。
それならこんなに気に病むなんて馬鹿馬鹿しいことなのかもしれない。
でもそれがサポーターの性だ。理屈じゃない。
周りから馬鹿だと言われようがコケにされようが、チームの勝利を信じてやれることをやる。選手達と同じように心の底から喜び合い、時に悔しがる。それがサポーターだ。
実はこの記事を書くきっかけになったのは、私が飛び入り参加した「マキタ係長」というローカル番組である。
私は番組が開催した「出張お悩み相談会」で、芸人のマキタスポーツさんに「ヴァンフォーレ甲府が勝てないと眠れないんですが、どうすればいいですか?」と相談した。
マキタさんは「そんなにヴァンフォーレに恋い焦がれているんだね」と前置きした上で、(番組内ではカットされていたが)こう言っていた。
「悔しくて眠れないほど入れ込むことがあるって、素敵なことですよ」
マキタさんの言葉で、私はハッとした。そうだ、私はそれほど甲府が好きなのだ、と。
そしてマキタさんは私に「その悔しい気持ちをエンタメ化して面白おかしく書いてみたらどうですか?」と提案してくれた。
それが今、こうして記事になった。悔しさをエンタメ化して書く作業は楽しい。
今の心の状態はとても穏やか。
エンタメ化して書いたことによって、不思議と気持ちが落ち着いた。
ありがとう、マキタさん。マキタスポーツよ、永遠なれ。
もう次節はリーグ前半戦の最終戦だ。
泣いても笑っても、あと残り半分。
「後半戦も思いっきり楽しもうぜ! 最後に笑うのは俺達だ!」
そのくらいの勢いでいきたい。
さて、そろそろ眠くなってきたので寝ます。
おやすみなさい!
追記
悔しくてまだ眠れない人は、この記事も参考にしてね!
さらに追記
なんとマキタスポーツさんご本人がこの記事を読んでくださった!
面白い。少なくとも十年は続けてください。頑張れ! https://t.co/hlKeMJr4IJ
— マキタスポーツ/文藝春秋より『雌伏三十年』好評発売中 (@makitasports) 2022年6月6日
「マキタ係長」の番組内で「じゃあ読むわ!」って言っていたけど、本当に読んでいただけるとは……!
マキタさん、ありがとうございます!