これまで書いてきた「サッカー知識2割の試合レビュー」。
ただサッカー知識がないに等しい私が、偉そうに試合内容を語っていいのだろうか……と思い悩んで、今シーズンはここまでレビュー記事を書いてこなかった。
というわけで第4節ホーム藤枝MYFC戦から、試合で記憶に残った面白い場面やカッコいい場面をピックアップしてレビューしてみる。
戦術などの専門的な知識はほぼ書かないので、気楽に読んでいただきたい。
守護ネ申・河田晃兵
去年の天皇杯でもファインセーブやPKストップを連発して、甲府に初タイトルをもたらした。
その河田選手はこの試合もビッグセーブを連発。
3/11 #甲府藤枝
— ヴァンフォーレ甲府▶3/19(A)岡山戦14:00K.O. (@vfk_official) 2023年3月11日
/#河田晃兵 ネ申 𝑺𝑨𝑽𝑬 ①🧤🔥
\#vfk #疾風怒濤 pic.twitter.com/FdnmWC49wU
抜群の反応でシュートストップ。
その後すぐに体勢を立て直してゴールラインギリギリのボールをかき出した。
思わず「河ちゃんが止めなかったら、ここで2点入っていたよ……」と呟いてしまった。
3/11 #甲府藤枝
— ヴァンフォーレ甲府▶3/19(A)岡山戦14:00K.O. (@vfk_official) 2023年3月11日
/#河田晃兵 ネ申 𝑺𝑨𝑽𝑬 ②🧤🔥
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絶体絶命のピンチをファインセーブで凌ぎ、勝利に貢献してくれました⭐️#vfk #疾風怒濤 pic.twitter.com/I5WWv81xvW
「かーわーたーだー!!!」
俺たちのよしはること、実況の和泉義治アナが絶叫するほどのビッグセーブ。
シュートを放った藤枝の矢村健選手の悔しがり方を見ても、このシュートがいかにスーパーで、そしてそれ以上に河田選手のセーブがいかに素晴らしいかがよくわかる。
後半アディショナルタイムの絶体絶命のピンチ。これを救った河田選手マジネ申。
ツイートにあった「ネ申(=神)」。
広報担当はAKB好きなのか、もしくはいにしえのネットユーザーなのか、気になって夜しか眠れない。
河田選手としてはまだまだ正GKの座を譲るつもりはないだろうし、同じくGKの渋谷飛翔選手、山内康太選手もベテランの河田選手の戦う姿勢を見て、大きな刺激になっているはず。
これからも河田選手の神セーブに魅せられたい!
ベンチからゴール裏まで走るぜ!
この試合で先制ゴールを決めた新加入の武富孝介選手。
ゴール後にはチームメイトが得点者に駆け寄ってわちゃわちゃするお決まりのシーンも見られた。
その後、武富選手は58分に交代でOUT。
直後に藤枝に同点弾を決められ、試合は振り出しに戻ってしまう。
それでも71分に甲府のエース・長谷川元希選手が値千金の勝ち越し弾を決め、長谷川選手はゴール裏に一直線に走っていく。
ピッチからゴール裏まではかなりの距離があるため、なかなかゴール裏に走っていく選手はいない。
特に試合後半の体力的にもキツい時間帯。ましてや途中交代で退いたベンチの選手がゴール裏まで行くなどありえな……
良い笑顔✨ pic.twitter.com/tyLlbeMm72
— ちか🌟🏆 (@vfk12kose) 2023年3月11日
なぜそこに武富孝介。
しかも左脚がアイシングでガッチガチやん。
無論、ピッチからゴール裏まで行くより、ベンチからゴール裏に行く方が距離はさらに長い。
それでも長谷川選手の決勝ゴールを祝うべく、全力で駆け寄ってくれた武富選手の心意気が素晴らしい。
試合後のお立ち台では、みんなでチャントを歌うよう促した武富選手。
J1でも十分名を馳せた有名選手だけど、少しでも早く甲府に溶け込もうと努力する姿勢が本当にすごい。
これから先、いくつかのチームを渡り歩くであろう若手にとっても、武富選手の姿勢は良いお手本になるだろう。
This is MOTOKI
甲府のエース、俺たちの背番号10長谷川元希選手。
今季ここまで無得点と苦しんでいたが、ついにゴールを決めてくれた。
3/11 #甲府藤枝
— ヴァンフォーレ甲府▶3/19(A)岡山戦14:00K.O. (@vfk_official) 2023年3月11日
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決勝𝑮𝑶𝑨𝑳✌️#長谷川元希 選手🔥
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エースNo.10を背負う漢が魅せた🙌
得意のアウトサイドキックで華麗に𝑮𝑶𝑨𝑳⭐️
真っ先にサポーターのもとへ✨✨✨#vfk #疾風怒濤 pic.twitter.com/Rl8YECInBI
得意とする右足アウトサイドでのシュート。
そして甲府に今季初勝利をもたらす決勝ゴール!
まさにThis is MOTOKI!
そしてゴールと同じくらい素晴らしかったのが、ヒーローインタビューでのこの言葉。
「まずは得点取れたこともそうですけど、チームが勝てたこと、自分の得点で勝たせられたってことが一番嬉しいです」
「皆さんの日常の笑顔の源になれるようにこれからも一勝一勝、僕たち選手スタッフ含めて勝ち続けていくので、皆さんも共に戦ってください」
エースは人間性もエース級。
長谷川選手がまず優先していることは、自分の成績ではなく甲府の勝利。
だからといって甲府が勝利すれば自分が活躍しなくてもいい、というわけではなく「俺が甲府を勝たせる!」という非常に強い意志を持っている。
だから甲府が勝てばキラキラの笑顔を見せるし、甲府が勝てなければ涙を流すこともある。
昨季なかなか勝てなかった時、私は「元希の笑顔のために勝ちたい」と思ったほどだ。
その長谷川選手が、サポーターの笑顔の源になりたいと言ってくれたのだ。
長谷川選手の笑顔のために勝ちたいサポーターと、サポーターの笑顔のために勝ちたい長谷川選手。
なんと美しい構図なのだろうか。
我らがエース、どこまでもついて行きます……!
おかにー小瀬凱旋
甲府に10年間在籍し、今季藤枝に移籍したGK岡西宏祐選手。
この試合でベンチ入りし、選手紹介の際に岡西選手の名前が読み上げられた際には大きな拍手が沸き起こった。
試合後、甲府の選手がロッカールームへと下がった後、岡西選手が小瀬のホーム側に姿を見せる。
メインスタンドの中央辺りから出てきて、他の選手ならすぐに甲府のゴール裏へと向かうのだが、岡西選手はメインスタンドの端まで沿うように歩き、メインの人々の声援や拍手に丁寧に応えていた。
その後ゴール裏へと向かい、ゴール裏のサポーター達に挨拶をする。
サポーター達からは大きな拍手と岡西コール、そして岡西チャント。
岡西選手はそれらに拍手とお辞儀で精いっぱい応えた。
優しく温かな人柄で、今も多くの甲府サポーターに愛される岡西選手。
藤枝でも正GKの座を射止めて、藤枝のゴールマウスを守ってほしい。
今度は7月に藤枝で会おう!
最後に
今シーズン初勝利を収めた甲府。
これで選手達の肩の荷もいくらか下りることだろう。
そして次の相手は難敵&強敵のファジアーノ岡山。
降格してから5年間で甲府は岡山相手に2勝しかしていないという、なんとも相性の悪い相手だが、J1昇格のためにはそうも言っていられない。
来週も甲府の選手達の笑顔を見よう。
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