おそらくどのクラブにもいるであろう、ファンサルールガン無視サポーター。
ファンサ禁止エリアでファンサを求めたり、そもそもファンサ自体が禁止なのにファンサを求めたり。
私は正直そこまでしてファンサをもらいたい気持ちがわからない。
ルールを無視した自分のファンサ要求にしぶしぶ応じる推しなんか見たくないし、推しに「この人、決められたルールも守れないんだな」って思われるなんて絶対嫌だ。
私は車の免許を持っておらず、原付で練習場に行くには遠いため、在宅勤務ながら練習見学にはほとんど行けない。
スタジアムでは推しのゲーフラを掲げて本人から手を振ってもらっているけど、間近でファンサを受ける機会はほぼないに等しい。
そんな私は、正しい方法で推しにもらった貴重なファンサをたびたびスルメのように噛みしめる。
禁断のファンサで優越感に浸るより、スルメ式はずっと健全でいつまでも味わい深い。
ということで、今回はスルメ式について書いていく。
スルメ式のトリセツ
推しからもらったファンサをスルメのように味わう「スルメ式」でやることはたった2つ。
①推しが投げかけてくれた表情、仕草、言葉を思い出す
②推しとのツーショット写真を見返す
これだけ。
本当に私はこれだけで幸せを長ーく噛みしめている。
……という方のためにもう少し説明しよう。
そもそもファンサとは、推しが私(ファン個人)のためだけに使ってくれた時間と手間である。
ファンを無視しようと思えばいくらでもできる。
「疲れているから」とか「気付かなかった」など理由ならいくらでもあるし、こちらも「それなら仕方ないか」と納得せざるをえない。
しかしそれでもわざわざこちらに時間と手間をかけてファンサをしてくれるのだ。
もちろん人気商売という側面もあるため、ファンサをした方が人気が出ることも事実。
そうであっても笑顔を向けてくれたり、時間を使ってツーショット写真に収まってくれたりする。
これを幸せと言わずに何と言おう。
ファンサは推しの誠意。
いくら仕事の一環とはいえ、誠意がなければファンサはしない。
その誠意の証である笑顔の記憶やツーショット写真を、大切に思い出し、見返し、幸せを噛みしめる。推しが見せた誠意も一緒に感じ取る。
これがスルメ式だ。
そしてスルメ式の大前提となるのが、正しい方法でもらったファンサだということ。
ルールを破ってもらったファンサに、推しの正真正銘の誠意は存在しない。
推しも表面上は取り繕っていても、内心「あーこの人、クラブが決めたルールも守れないんだな」って思っているはずだからだ。
スルメ式のメリット1 謙虚になれる
そもそも推しは同じ人間とはいえ、住む世界が違う人。
Jリーガーだと同じ地域に住んでいる場合もあるが、それでも考え方や価値観はまったく違っていると言っていい。
そんな天上界に住むような推しが、わざわざ私にファンサをしてくれた。私に時間と手間を費やしてくれた。
そう考えると私は「あなたの大切な大切な時間を、私に10秒も費やしてくれてありがとう……」とめちゃくちゃ謙虚になれる。
極端な考え方かもしれない。
でも実際、どこの誰かもわからない赤の他人に推しは時間を使っているのだ。
赤の他人?そうだよ!私は推しを知っているが、推しは私を知らないのだ!
謙虚な気持ちになると、推しを独り占めするのは良くないと思うようにもなる。
私はそもそも推しと会話ができず、片言の日本語を言い残して一目散に撤収する。
それは緊張という理由以外に「他の人が待っているから、私のところで足止めするわけにはいかない!」「推しはもっと多くのファンに時間を使ってほしい!」という理由もある。
推しと会話をしてみたい気持ちもなくはないが、それは推しの大切な時間を奪うこと、他のファンとの時間を奪うことになる。
それは何より推しにとってデメリットなのだ。
推しのデメリット要素を私が作るのは、ファンとして絶対にやりたくないことだ。
推し活は自分を満たすだけでなく、推しも満たしてこそ。
ファンサにおいても謙虚な姿勢を保ちたい。
スルメ式のメリット2 推しから嫌われない
当たり前だけど、ルールを無視してファンサを要求するサポーターに対し、好意的な感情を抱く選手はいない。
先ほども書いたが、選手達は表面上は取り繕っても、心の中では「決められたルールも守れない人」という認識をそのファンに対して持つはずだ。
つまりは推しから軽蔑されたり、嫌われたりしているということ。私なら想像するだけで消えたくなる。
しかしスルメ式は正しい方法でもらったファンサが大前提。
ルールを守っている限り、推しに嫌われることはまずないのだ。
スルメ式のメリット3 ファンサの間隔が空いても我慢できる
ファンサルールガン無視サポーターって、違法ドラッグ使用者のようなものだ。
ルールを破った禁断のファンサに酔いしれ、一時の優越感と幸福感に浸り、それが切れるとまた繰り返す。
ルールを破るサポーターって毎回同じ人が繰り返しているイメージがある。
しかしスルメ式でもらったファンサは推しの本当の誠意が詰まっているから、どれほど噛みしめてもいつまでも味わい深い。
噛みしめているうちにファンサの一つひとつに価値や重みが生まれ、自分の中で宝物になっていく。
そのためファンサの期間が空いても我慢できる。
対して禁断のファンサは、長く噛みしめることはできない。
推しの真意まで噛みしめようとしたら、そこには推しの軽蔑の気持ちが潜んでいるからだ。
そのため間隔が空くと不安になり、禁断のファンサに走りやすい。
「私のためだけに禁断のファンサをしてくれた推しが尊い……!」とかいうお花畑みたいな考えの方は、早く目を覚ましてください。
まとめ
ファンサは何より推しファースト。
自分の気持ちを押し付けることなく、どうやったら推しが気持ちよくファンサをしてくれるか考えることが大切だ。
5月には新型コロナウイルスが5類に引き下げとなり、ヴァンフォーレ甲府でもファンサが復活するかもしれない。
決められたルールは遵守し、みんなで楽しく推していこう。
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