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ヴァンフォーレ甲府サポーターがサッカー知識2割、愛8割で語るブログ。

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【女子サッカー】FCふじざくら山梨の試合に行ってみた

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 山梨県鳴沢村を拠点とする、山梨県女子サッカー1部リーグの「FCふじざくら山梨」。

 ほとんどの試合はホームタウンの鳴沢村で行われているものの、この日は私の自宅から比較的近い押原公園で、日本航空高校女子サッカー部との試合が行われた。

 一週間前に甲府サポ仲間のロコさんから誘われたこともあり、私は初めて女子サッカーを観戦することとなった。

 

 ヴァンフォーレ甲府の試合は数え切れないほど見ているけど、女子サッカーの試合っていったいどんな感じなんだ……?

 ヴァンフォーレ甲府サポーター8年目、女子サッカー観戦ド素人。そんな私から見た、FCふじざくら山梨の戦いぶりと感じたことについて書いていく。

 

試合前

 押原公園に到着し、FCふじざくら山梨の試合会場へ。

 試合会場といってもスタジアムではなく、周りにネットが張り巡らされているサッカーコートと言った方が良いだろう。

 ネットの外側で、試合観戦に誘ってくれたロコさんを見つけて、ロコさんが用意してくれたアウトドア用の椅子に座る。

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 アップもまだ始まっていない状態で、準備は選手達自ら行っていた。

 ロコさんの推しである背番号2松原ゆき選手は、ロコさんが着ていた2番ユニを見ると「2番のユニフォーム、ありがとうございまーす!」と笑顔で声をかけていた。

 女子バスケWリーグ「山梨クィーンビーズ」でもそうだったけど、選手とサポーター(ブースター)の距離が非常に近いことは特筆すべき点。女子スポーツで、まだファンの人数が少ないクラブは、選手の方からファンに声をかけたり、声援に笑顔で手を振ってくれたりする。

 こういった点はメジャーな男子スポーツではなかなか見られない特長なのかもしれない。

 

 同じく甲府サポ仲間で、FCふじざくら山梨のコールリーダーも務めているマサーシーさんとむっちゃんさんも到着し、皆さんが持ち寄った横断幕をネットに結ぶ。もちろん私も手伝った。

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 FCふじざくら山梨のクラブカラーは水色とピンク。そのカラーをあしらった横断幕を掲示すると、一気に会場が華やかになる。

 

 ピッチ内アップはすでに始まっており、男子サッカーさながらのアップ内容。

 アップをピッチレベルで見られるので、迫力や技術の高さを肌で感じた。

 

試合

 いよいよ試合開始。

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 見よ、この近さで試合が観戦できるのだ。

 ヴァンフォーレ甲府の練習試合でも、なかなかこの距離で見学はできない。

 

 対戦相手が高校生とはいえ、ふじざくらの選手達は一切手を抜かない。全力で走り、全力で相手に食らいついてボールを奪う。

 そして航空高校の選手達も懸命にプレーし、試合は一進一退の攻防を繰り広げていた。

 

 私は最初「女子サッカーだし、ボディコンタクトもそこそこなのかな?」と思っていた。何かこう、フワッとした試合になると思っていたのだ。

 しかしそれは全くの誤解であり、失礼な考えだと試合を見て痛感した。

 両チームの選手達は身体をぶつけ合い、ボールホルダーに食らいつき、ボールを刈り取り、バチバチとプレーする。まさに「真剣勝負」という言葉がピッタリだった。

 

 男子サッカーと一つ違う点を挙げるとすれば、得点が決まった時の「女子!」という感じのかわいらしい喜び方。

 ゴール後だけ見せる女子らしい天真爛漫さは見ていて和む。

 しかし試合が再開すれば、選手達はまた戦士の顔つきになる。このギャップも魅力だ。

 

 試合はFCふじざくら山梨が3-0で勝利した。

 

感じたこと

 FCふじざくら山梨の試合は、選手とサポーターの距離が近く、サッカーや選手達を身近に感じられる。

 そして同じピッチレベルにいる選手が、試合になると顔がキリッと引き締まり、ずば抜けた走力やスピード、華麗なテクニックを披露する。

 身近に感じられる分、試合では選手の技術の高さを実感できるのだ。

 

 サッカーでも他の競技でもそうだけど「女子スポーツは男子スポーツの下位互換」という意識は今だに根強くある。

 FCふじざくら山梨の試合を実際に見た時、それまでの私自身にもそういう意識が根付いていることに改めて気付かされた。「女子同士だからボディコンタクトも加減しているんじゃないか」「フワッとした試合になるんじゃないか」という考えは、まさにそういう意識の表れだ。

 しかしこうして女子スポーツに触れてみて感じたことは、アスリートは男女問わず常に一生懸命だということ。そして全力を尽くす姿は性別の違いも差もなく、等しく素晴らしいということだ。

 先月、ヴァンフォーレ甲府のアウェイ磐田戦で、攣った足を引きずってでもプレーしていた選手がいた。私はその姿に感動を覚えたが、今回FCふじざくら山梨の選手達や対戦相手の日本航空高校の選手達がピッチを全力で走る姿や、必死にボールに食らいつく姿を見て、同じ感動が蘇った。

 それは「女子だからなおさら感動した」という感覚ではなく「一生懸命な姿に感動した」という感覚だ。

 

 どんなことであっても、一生懸命な人は美しい。

 今は東京オリンピックで「スポーツで感動を」という言葉が多用され、何だか陳腐な響きになってしまっている。

 しかし今回FCふじざくら山梨の試合を見て、その意味がようやくわかった。「一生懸命な姿」に人は胸を打たれるのだ。

 

まとめ

 今回FCふじざくら山梨の試合を観戦して、スポーツの魅力を再発見でき、性別の垣根を超えた感動に触れることもできた。

 まだまだマイナーな女子スポーツ。しかし魅力は男子スポーツに引けを取らないし、女子スポーツならではの魅力もたくさんある。

 ぜひFCふじざくら山梨の試合を一度観戦してみてほしい。

 

 

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