「ルイス・エドゥアルド・ドス・サントス・ゴンザガ」という名前を見て「ブラジル人の名前ってなんでこんなに長いんだろう……」と思った。
※ドゥドゥの本名です
そこで夏休みの自由研究として、ブラジル人選手の本名や登録名について本気出して考えてみることにした。
ブラジル人の名前はなぜ長いのか
調べたら、ここに大抵のことは書いてあった。
サイト遷移するのが面倒くさい人のため、抜粋してみる。
ブラジルでは両親の苗字を引き継ぐのは普通だそうですが、さらに祖父母の苗字もくっつけることがあるらしいのです。
両親の名前を引き継ぐのが普通なのか……。
ということは「佐藤」さんと「鈴木」さんが結婚して子どもを産んだら「佐藤・鈴木・太郎」になるってことで、「佐藤・鈴木・太郎」さんと「高橋・田中・花子」さんが結婚して子どもを産んだら「佐藤・鈴木・高橋・田中・彰」になるってこと?
でもブラジル人選手の名前って結構まちまちで、今甲府にいるブラジル人選手は
- WILLIAN LIRA Sousa(ウィリアン・リラ)
- Paulo Henrique Silva Ribeiro(パウロ・バイヤ)
- Holneiker MENDES Marreiros(メンデス)
スペースで区切ると3つある選手もいるし、4つある選手もいる。冒頭のドゥドゥのように「Luiz Eduardo dos Santos Gonzaga」で5つもある選手もいるくらい。
法則がよくわからん……。
もう少し読み進めていくと、
苗字をつける理由は、祖父母が「喜ぶから」という理由しかないそうです。
カチアさんは、自分が結婚した時に義理の母モラエスさんの苗字をつけなかったので、それをずっと気にしていたそうです。そこで、子供が生まれたときにモラエスさんの苗字を付けてあげたんだそうです。
祖父母が亡くなっているのであれば、両親の苗字だけ引き継ぐのが普通だそうです。
喜ぶから。
すごい理由だな……。
でも家族を大切にするブラジル人らしいとも言える。
そして結婚した時に義理の母の苗字を付けるか付けないかも自由なんだ。
ブラジル人の名前って、日本の「苗字+名前」という形式的なものと違って、結構フリーダムなのね。
でも、カチアさんにも一つ悩みがあるそうです。それは、娘のユミちゃんが自分のフルネームをまだ覚えることができないということだそうです。
……そりゃそうなるわな。
長い名前のまま呼ぶのか?
フルネームが長いブラジル人。
でも現地で「ルイス・エドゥアルド・ドス・サントス・ゴンザガさーん!」と呼ぶことはあるのだろうか?
なんか寿限無みたいだ……。
さらに調べると、ブラジルにはニックネームの文化があることがわかった。
ブラジルにはニックネームをつけて呼び合う面白い習慣がある。
(中略)
ルーラ元大統領のように政治家やテレビの有名人、身近な友人や親戚も、本名を知らずにニックネームだけで呼び合うことがある。
大統領までニックネームなのか!
でもニックネームって誰がどうやって決めるんだろう?
ニックネームはその人の特徴を表現していたり、または、ちょっとした出来事によって決まったりする。例えば、フーキ選手のニックネームは彼が小さい頃読んでいたマーベルコミックの超人ハルク(ブラジルではフーキと発音する)から由来しているが、がっちりした体形のフーキ選手は超人ハルクに似ていることからも、彼の体系特徴をユーモラスにとらえている。
(中略)
場合によっては変なニックネームが定着してしまうこともあり、自分の好んだかっこいい名前になるとは限らない。農業の仕事に携わっていたことから小さなニンジンという意味のセノウリーニャ、アリという意味のフォルミーガ、私自身も、赤ちゃんのおむつを意味するフラウジーニャというニックネームをつけられたことがある。
ニックネームは普段の会話の中で生まれてくるものであり、本名を隠すためのプライバシー保護機能というより、その人をより身近な存在にする働きがあり、誰とでも親しみやすくなるための習慣といえるだろう。
(中略)
ニックネームはそんな毎日の会話の中で自然に作り出されていく。
かなりフランクな感じで決まっていくのね。
しかも本名の一部がニックネームになるとは限らず、本名とはまったく関係ないニックネームになることもあるのか。
2018シーズンに甲府に在籍していたジネイの本名が「テルマリオ・デ・アラウージョ・サクラメント」で、全然ジネイ要素ないがなって思っていた。
当時気になって調べたら「元ブラジル代表FWジネイに容姿が似ていたから」と書いてあったけど、そういう名前の付け方は珍しくないんだ。
余談だけど坊主頭つながりで言うと、2013~2017シーズンに在籍していた土屋征夫さんの愛称「バウル」も、ブラジルへのサッカー留学時代に住んでいた街の名前で、ヴェルディ川崎でチームメイトだったブラジル人選手が付けたニックネームだとか。
ニックネーム=親しんでもらうため、親しみを込めて。
「あだ名禁止」という校則が出ている日本とは随分文化が違う。
ブラジル人選手の登録名
Jリーグにおけるブラジル人選手の登録名は、愛称や略称を用いることが多いそうで。
前の項目で紹介したニックネームがそのまま使われることも多いらしい。
甲府のブラジル人選手の登録名は、ウィリアン・リラ、パウロ・バイヤ、メンデス。
ウィリアン・リラ(ウィリアン・リラ・ソウザ)は、本名からそのまま取ったことがわかる。
パウロ・バイヤ(パウロ・エンリケ・シルバ・リベイロ)は本名とニックネームの組み合わせか?ちなみにパウロ・バイヤ本人は「『バヤ』と呼んでほしい」と言っている。
メンデスの本名は「ホルネイケル・メンデス・マレイロス」。こちらも本名からそのまま取っているけど「メンデス」というのは名前なのか苗字なのか。
調べてみたら苗字であることが判明。しかも人数が多い順で37位とそこそこメジャー。
日本で37番目に多い苗字というと……つまりはこういうことか。
今度村上さんに会ったら「メンディー!」と言ってしまいそうで怖い。
苗字、名前、ニックネーム。
色々チョイスの仕方はあるけど、一応いくつかのタイプに分かれるらしい。
プロ野球の例だけど、こちらにタイプ分けがされていた。
1.苗字短縮型
2.苗字変形型
3.名前型
4.名前変形型
5.名前+苗字型
6.ニックネーム型
7.イニシャル型
8.漢字型
9.Jr.型
要は「メンディー」とか「P・B」でも良いということか。イニシャル型の登録名はJリーガーで見たことないけど。
ちなみにJリーグにおいて日本人選手は本名しか使えない。宮崎純真が登録名を「M・J」にすることは出来ないのだ。
一方、外国人選手の登録名は結構ユルいことがわかった。ブラジル人の名付けがフリーダムな分、一定の規格に当てはめられないことが多いからかもしれない。
まとめ
名前について調べただけで、日本とブラジルの文化の違いを感じられた。
そしてここまで文化の違う日本に来てくれたブラジル人選手に、尊敬と感謝の気持ちを持つこともできた。
中断期間が明けたら、異国の地で頑張る彼らに改めてエールを送りたい。
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