前の記事(アウェイ京都戦をサッカー知識2割で振り返る)で2019シーズンについて思い出したので、2019シーズンのポスター画像を引っ張り出してきた。
甲府が開幕前に出すポスターには、監督と選手全員が写っている。
伊藤彰監督は今も甲府を指揮している。そしてここに写っている31人の選手の中で、今も甲府のトップチームに在籍している選手の数は……
9人!
なんということでしょう。
在籍3年目以上の選手が9人しかいない(小泉勇人選手は3年目だが、夏の加入なので実質2年半)。
今甲府の選手は(特別指定選手2名を除き)28人だから、約3分の2は在籍2年目以下。
ここ2年はメンバーの半分が入れ替わる状態が続いているので無理もない。
もともとサッカーは選手の入れ替わりが激しいスポーツだと言われているけど、ここまで入れ替わりが激しいクラブもそう多くはないだろう。たぶん。
今回はそんなクラブのサポーターとしての一個人の視点で、選手の移籍に対するメンタルの持ちようについて考える。
サッカーに限らず、選手の入れ替わりがあまりないチームのファンの方は「ほーん」程度で良いので、読み進めていってほしい。
去る者は追わず
入れ替わりが激しいクラブのサポである私は、まずこの精神がないとやってられない。
甲府を去る選手を、甲府にいた時と同じ熱量で全員追い続けていたら、気力も体力もお財布も保たない。
2020シーズンに在籍した選手で、他のJクラブに移籍した選手だけでも、
今津佑太 → サンフレッチェ広島
ドゥドゥ → FC町田ゼルビア
武田将平 → 京都サンガF.C.
太田修介 → FC町田ゼルビア
中塩大貴 → 横浜FC
こんなにいる。
この全員に同じ熱量を持ち続けて、もちろん今甲府にいる選手も応援して、シーズンオフになったら移籍する選手が出てくるからその選手も応援して、また新しく入ってきた選手も応援して……なんてことを繰り返していたら、私は100%パンクする。
去る選手に対しては、ある程度熱量を下げることも必要だと自分で思っている。
甲府を去った選手に対しては、私はどちらかというとドライな方かもしれない。
甲府を離れてもDAZNで試合を見て応援している選手はいるけど、移籍先のグッズは買ったことがないし、試合も現地観戦はしたことがない。
私はあくまで「今甲府にいる」選手が一番好きなのかもしれない。
ちなみに
選手が移籍しても、選手個人を熱心に応援するサポーターは沢山いる。
私のサポ仲間さんも、移籍先のチームのファンクラブに入ったり、近場のアウェイ戦に観戦に行ったりと、アクティブに応援している。
いわゆる「個サポ」を嫌う人も中にはいるが、選手個人を応援することは、クラブを応援することと何ら変わりないと私は思っている。好きの形は人それぞれ。
それに移籍しても変わらず応援してくれるサポーターの存在は、選手本人にとってすごく心強くありがたいことだと思う。
比較的ドライになってしまう私は、情熱を絶やさず選手を応援し続けている人を尊敬している。
来る者は拒まず
私としては、これもかなり大事。
移籍前に甲府相手にゴールを決めていても、甲府のゴール裏を煽っていても、甲府に来てくれたからには全力で応援する。
数あるクラブの中から甲府を選んでくれた。私にとって甲府の選手を応援する理由はそれだけで十分だ。
移籍という選択に敬意を払う
サッカー選手は現役時代のたった10年足らずで一生分稼がないといけない職業だと聞いたことがある。
より年俸が高いクラブに行くのは当然のことだ。
それに自分の可能性を信じて高めていきたいと思うことは、サッカー選手としての性だと思う。
だから甲府から移籍していったとしても、私はその選択を尊重したい。
よく選手の移籍に対して「裏切り者」という言葉を聞くことがある。確かに数ある移籍の中には遺恨が残るものもある。
でも安易に「裏切り者」という言葉を使ってほしくない。
選手も自分の生活のため、人生のために必死なのだ。
熱量は落としたとしても、移籍した選手を貶めたくはない。
移籍した選手のサッカー選手としての挑戦、一人の人間としての頑張りに敬意を払いたい。
もちろん甲府に在籍し続けている選手には、最大級の敬意と感謝を。
まとめ
私も最初は選手の移籍に戸惑ったり、大きなショックを受けることもあった。
しかし今はある程度見切りを付けつつ、移籍していった選手に敬意を払えるようになった。
私達サポーターは選手の選択に口出しすることはできない。ましてや止めることなどさらにできない。
だからこそ自分自身の気持ちを強く持つことが大切だ。どうにもならないことをいつまでも悩んでいても、ショックを引きずっていても仕方がないからだ。
そして後悔のないように、今ここにいる選手達を精一杯応援していきたい。
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